Ubuntuの公式フレーバーの中でもフラッグシップと位置付けられるのが、デスクトップ環境にKDE Plasmaを採用した「Kubuntu」だ。
「KDE(K Desktop Environment)」といえば、嘗ての「Windows Vista」のように、機能性溢れるリッチなグラフィックスを駆使した最先端のUIを実装している反面、要求するハードウェアスペックが高く、世代の劣る機種(実機)や仮想マシン等では満足なパフォーマンスを得る事ができない、といった先入観があった。
ところが、最新のUbuntu、及び各種のフレーバーを VMware、VirtualBox等の仮想マシンにインストールしてメモリー使用量を比較してみると、意外といっては失礼だが、Kubuntuのメモリー使用量が低く抑えられている事を確認する事ができる。
Linux Mintの開発を主導するClement Lefebvre氏も、「Linux Mint 19」以降でKDE Editionの提供を終了する際には、Kubuntu開発チームによる種々の献身的な取り組みに感謝の意を表していたが、まさにそれを再認識した結果でもあった。
「GNOME 3」以降のUIに馴染めない層の受け皿に
「GNOME 3」以降のUIに馴染めない層にとって、Kubuntu、KDE neon、Manjaro等を要し、機能性とパフォーマンスの両立を推し進めるKDEは、今後の良い選択肢の一つとなるであろう。